戦後から昭和の終わりにかけて、性風俗といえばストリップが主流でした。

一時期は国内に200店舗以上あったといわれるストリップ劇場ですが、現在は衰退の一途をたどっています。

ストリップショーを見たいと思っても、いまは東京や大阪などごく一部の場所でしか見ることができません。

一世を風靡したストリップが、なぜ衰退してしまったのか。

ストリップはどのように生まれ、どんな歴史をたどってきたのか。

そんな風に疑問を持ったことはありませんか？

ストリップが少なくなった理由は、時代の変化にともなうさまざまな要因が隠されているのです。

そこで今回は、今後もぜひ残しておきたい、日本の一大風俗産業であるストリップの歴史をご紹介します。

ストリップの歴史を知ることで、より深くストリップを楽しむための参考にしてくださいね。

（※この記事は、2023年9月時点での情報を参考にしています。）

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日本にストリップショーが誕生して、

『約70周年』

と言われています。

長い歴史をもつストリップは、ある1つの劇場からはじまり、爆発的に普及し、全国へと広がっていったのです。

どのようにしてストリップが普及していったのか、その歴史を紐解いていきましょう。

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ストリップは1947年、新宿の『帝都座』という劇場からはじまりました。

欧州で見たショーをヒントに、のちに帝国劇場の社長となる秦豊吉が企画したのです。

『舞台に大きな額縁を置き、その後ろで下着をつけた女性が両腕で胸を隠し、黙って立っている』

というものでした。

現在ではテレビやグラビアなどでも見られるポーズですが、当時としては斬新なアイデアだったのです。

歌や踊りのショーの合間にはじめた、

『額縁ショー』

は大ヒットし、その後ストリップの専門劇場が次々とできました。

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ストリップが大流行すると、額縁ショーの動かないヌードから、次第に動くストリップへと変わりました。

『バーレスク』

などのダンスを取り入れた、現在のストリップショーの原型がつくられたのです。

当時は、ストリッパーという言葉はまだ浸透おらず、

『ヌードさん』

と呼ばれていました。

松竹や東宝などの大手もストリップに参入し、ストリップ劇場から、映画で活躍する踊り子も生まれます。

また、当時のストリップショーは幕間に歌やコントをはさみ、まだ売れていなかった頃の萩本欽一さん、ビートたけしさんなどの芸人が出演していました。

井上ひさしさんがストリップ芝居の脚本を書いていたことも有名です。

こうしてストリップ劇場からは、のちに活躍する著名人が続々誕生しました。

そして、踊るだけのショーから徐々に、

・ミュージカル風

・空中ストリップ

など、アクロバティックな動きをするストリップが生まれます。

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1970年代ごろから、舞台には男優が登場し、

・「攻め」のあるショー

・女性器をあらわにする「特出し」

・全裸になる「全スト」

と呼ばれる過激なショーへと変わっていきます。

さらに、

『レスビアンショー』
⇒女性同士の絡み合いを見せる

『白黒ショー』
⇒出演者カップルの性行為を見せる

『残酷ショー』
⇒出演者カップルがSMプレイを見せる

『マナ板ショー』
⇒観客が舞台に上がり踊り子と性行為をする

など、多種多様なショーが生まれました。

また、アダルトビデオ出身の踊り子が登場するなどして人気を集めます。

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かつては戦後を象徴する大衆娯楽として人気を呼んだストリップですが、アダルトビデオの普及や娯楽の多様化により、少しずつ劇場が姿を消していきます。

残ったストリップ劇場でも、風営法の取り締まり強化によって、過激なショーはほとんどなくなりました。

そのため、音響や照明にもこだわり、踊り子の身体を美しく見せるショーへと変化しているのです。

そして、現存するストリップ劇場は、20ヶ所を下回るほど少なくなりました。

今では、

・割安な料金で楽しめる

・男装をしたショーで女性客を取り込む

など、さまざまな工夫をしています。

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ストリップ劇場は、今や数えるほどに減ってしまいましたが、それぞれの劇場にはいまだ根強いファンがいます。

・紙テープ

・タンバリン

といった独特の応援方法も、間近で見ると圧巻です。

「ぜひ一度ストリップを生で見てみたい！」

という人のために、現存するストリップ劇場をご紹介します。

ぜひ実際に足を運んで、迫力あるショーを楽しんでみてください。

現存するストリップ劇場の中で、最も歴史ある大手のストリップ劇場です。

アダルトビデオ出身者が数多く在籍しています。

席数が30席と小さな劇場で、昔から通う高齢者にも人気があります。

かつては、札幌にも支店があった大手ストリップ劇場です。

現在も多くの踊り子が所属し人気を集めています。

・割引

・送迎

など、さまざまなイベントをおこなっており、Twitterなどで情報を公開しています。

川﨑駅から徒歩9分ほどの場所にあり、交通の便がよいです。

HPでイメージ動画も観られます。

関西でストリップが見られる貴重な劇場です。

アダルトビデオ出身の踊り子が多数在籍しています。

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昭和の性風俗をけん引してきたストリップですが、その過程にはさまざまな歴史があります。

現存する劇場は、ストリップの火を後世に残すために、さまざまな工夫をして頑張っているのです。

今となっては貴重な風俗となったストリップですが、ぜひその歴史を体験し、感動を味わうために、劇場に足を運んでみてくださいね。

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